足が歪むと膝が変形するのは何故?
画像インパクトトレーディングより提供
踵の傾き
足に問題のある女性はO脚になる場合が多いので膝の内側に掛かるストレスが高くなり擦り減りやすいのです。
米国の足病学者には立っている時に(安静立位)ほとんどの場合、最大回内位であり踵は90°以上外反しない(内側に倒れない)と唱えている足病医がいます。
これが事実であれば最大回内位角が大きければ大きいほどスネの骨は外側に傾きます。
この状態であれば膝はO脚になり膝関節内側に軋轢が生じ変形するのもうなずけます。
変形性の膝関節症は女性の場合男性の4倍の罹患率があります。
ホルモン代謝の関係があるかもしれませんが、男性と比べ女性の方が最大回内位の角度が大きい人が多いのかもしれません。
※多くの女性の場合最大回内位が大きいほど同側側の大腿骨は内旋し骨盤は前傾の度合いが強くなる可能性があるでしょう。
土踏まずの捻じれ
土踏まずから先が捻じれている(横足根関節外反)ために小指側が接地し難い人がいます。
人類の85%は土踏まずから先が外側に反り上がっています。
人間は安定した直立2足歩行をするため、足全体を地面に着ける必要があります。
歪みのある足は、足全体を地面に着けるために足の関節を巧みに使おうとします。
足以外では骨や近い関節から膝→股関節→骨盤→背骨などで足裏全体を地面に着けようとする場合もあります。
やがてそれらの行為は骨や関節を破壊してしまいます。
この行為を代償と言います。
人は足裏全体を地面に接地させようと様々な足の関節や身体中の関節を駆使します。
※代償とは、ある関節が正常に機能しないと他の関節がそれを補うとする動きです。
代償は無意識の内に働くので注意が必要です。
足部の異常でスネが外側に傾く
踵が90度以上内側に倒れないために、スネが外側に倒れこもうとする事があります。
スネが外側に倒れこむと、膝内側の角度が狭まり大腿骨の内側とスネの骨の内側が擦れ合います。
このストレス(摩擦)が変形の原因となる場合があります。
過回内がもたらす下腿の内反しようとする力は過回内を矯正するまで止まる事はありません。
変形は治らなくても足を矯正さえすれば膝のストレスが減るので痛みは軽減するのです。
※個人差はあります。
柔らかい靴が推奨できない理由
上は左脚を後ろから見た画像です。
柔らかい靴や柔らかい靴底・柔らかいインソールは体重で潰れてしまいます。
柔らかい靴底やインソールは内側に体重が掛かると容易に内側がつぶれ、足が内側に傾いてしまいます。
前述のように踵が内側に倒れようとすると膝に大きなストレスが掛るため、柔らかい靴はお勧めできません。
靴は剛性の高い硬い靴を選びましょう。
外側ウエッジが推奨できない理由。
偏平足や過回内足に対して、インソールの踵部の外側を高くする処方(外側ウエッジ)を用いる場合があります。
この処方だとスネがより外側に倒れこみ、膝のストレス(スネ内側と大腿骨内側が擦れる)が増してしまう場合があります。
日本では変形性の膝関節用の足底挿板にこの処方をすることが珍しくありません。
膝を変形させたストレスを減らす方法
足が正常に働かないために膝が変形したり腫れや痛みが生じているなら、足の矯正が効果的です。
足の矯正はトレーニングや治療では困難です。
足病医学的に作った足底板(オーダーメイドインソール)による矯正が合理的です。
オーダーメイドインソールを選ぶ際に科学的根拠のない物を選ばない様にしましょう。
クッション性ばかりを謳っている物は要注意です。
前項で述べたように柔らかい物は効果が期待できないばかりか、症状を悪化させる場合があります。
当院でお勧めするのはノースウエスト社のスーパーグラスです。
膝の変形は進行します。
手術をする前に是非スーパーグラスお試しください!
お試しになりたい方は当院で試着出来ますのでご連絡ください。
いとう接骨院
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