外反母趾は腰痛になり易い
外反母趾になる方は足機能が正常でない場合が大半です。
特に多いのは、過回内足です。
過回内足は土踏まずが低くなるため足の内側に体重が集中してしまい、大腿骨に回旋する力が加わります。
女性の場合は内旋することが多く、爪先が内旋する反力で母趾が外反してしまいます。
女性も男性もショパール関節が外反していると母趾に床反力が加わり、外反する力が増幅します。
母趾を外反させる力は脛から大腿骨へと伝わり骨盤を傾斜させる力となります。
多くの場合、女性は骨盤前傾(いわゆるデッチリ)で男性は骨盤後傾(扁平な腰)になります。
次の図は女性の骨盤が前景するメカニズムを現した図です。
- 踵が内側に倒れこむため、体重が足の内側に集中する。
- 内側に集中した体重で、つま先から大腿骨まで内旋する力が生まれる。
- 大腿骨を介して伝わった内旋する力は、骨盤下部の股関節を後方に押し出すために骨盤は前景する。(多くの女性の場合)
母趾は脚を内旋させる反力で外反する。(外反母趾)
過回内足だと足の軸が回旋しようとするので、外反母趾だけに留まらず骨盤を破壊し背骨の生理的湾曲まで悪影響を及ぼしてしまいます。
骨盤の歪みは腰痛の大きな原因です。
外反母趾になるメカニズムと骨盤が歪むメカニズムは多くのところで一致していると言えます。
外反母趾と腰痛は同じ原因で起きた兄弟です。
※腰痛にはこれら以外に内科的誘因や筋力や体重などのバランスが大きく関係していますが、足は身体の土台部分ですから見過ごすことはできません。
カラダの不調を引き起こす代表的な足の乱れ
足は距骨下関節(踵の関節)とショパール関節(土踏まずを親̪趾側から小趾側にはしる関節)が機能することによって柔らかくにもなり硬くにもなります。
これらがタイミングよく変化することによって、地面を力強く蹴りだしたり高所から飛び降りた際に衝撃を吸収することができます。
足が機能するから外力から身を守り行動が出来るのです。

人間は歩行時などで踵が地面に接する時に踵が回内することで開張足のような状態になり衝撃を吸収します。
≪これらの足は要注意≫
過回内足と同様に開張足も不安定で問題な足です。
開張足とはショパール関節が不安定になり、アーチがつぶれ足趾まで広がった足の状態を言います。
趾と趾の間に隙間が多い足で、足裏にタコ魚の目などがあることが多い。
距骨下関節の回内運動はバイオメカニクス的に必要な動きであります。
しかしながら足が硬くなるべき時に硬くならず、柔らかいままの不安定な足が現代人に多く存在します。
硬くならない足=柔らかい足が割合としては圧倒的に多い足ですね。
この様な足は過回内足か過回内足+αの足です。
不安定な足は蹴り出しが弱く、大きな歩幅で歩けません。
蹴り出しが大きい足は骨盤が左右に大きく振れるため、骨盤周りに新鮮な血液が豊富に流れ込みます。
血液の循環が良くなった骨盤周りの筋肉はリフレッシュし良い状態を保つことが出来ます。
歩幅が小さいと、逆の状態になり筋肉はリフレッシュされません。
これが腰痛の悪循環を生むのです。
良い足は大きな歩幅を生み、その人の健康を保ちます。
過回内足はインソールで矯正できるので、信頼できる専門家に相談しましょう。
インソールは足病医学的な根拠のあるものを使用しましょう。
柔らかい物は効果が無いと思ってください。

患者さんも、痛みの原過因が過回内足だと分かるとビックリします。
そういう私の足も偏平足で過回内足ですが。
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