膝痛の原因
今朝テレビの番組でO脚や浮指が膝痛の原因であるという様な番組を放送していました。
確かに浮指やO脚の方に膝痛が起こる事が多いのですが、浮指やO脚になる原因こそが膝痛の原因と関係が深いのだと私は思います。
またO脚や膝痛対策として、外側ウエッジ等の処方を紹介していました。

右足外側ウエッジ
外側ウエッジ(踵外側を高くする)の使用目的は
下腿(膝より下)が外側に倒れているので外側ウエッジを使って下腿を内側に倒すことが目的です。
O脚は、踵が内側に倒れていることにより身体が内側に倒れないように下腿骨を外側に傾けバランスをとろうとしているのです。
外側ウエッジは踵を更に内側に倒れさせます。(過回内を増大させる)
そのため更に体重が内側に掛かり、膝へのストレスが強くなるのです。
踵が過度に倒れこむと身体全体に悪影響を及ぼすので、近年では運動靴メーカーがこれを防ぐ目的の靴を作成することが多くなりました。
プロネーションコントロール(過回内防止:踵が内側に倒れこみ過ぎないようにする)と検索すれば多くのメーカーがヒットします。
最近ではプロネーションと言う言葉が周知されてきました。
過回内足は身体にストレスをうむので、足病医学の進んでいる国は外側ウエッジの処方が殆ど行われないのです。
我が国ではいまだに多くの医療機関が外側ウエッジを処方しています。

過回内
上の画像が右足の過回内足(踵が内側に倒れ過ぎている足)です。
この状態で外側を高くする外側ウエッジを使用したら、踵は更に内側に倒れこんでしまいます。
画像では踵が内側に倒れています。
しかしヒトが地面に立った状態(クローズドチェイン)では踵が垂直になり、踵から上(すね)が外側に倒れるのでO脚のようになります。
ヒトは二足歩行の動物なので、ありとあらゆる関節を使ってどうにか倒れず地面に立とうとします。
踵が内側に倒れた場合、体重が内側に流れ込み身体が内側に倒れそうになります。
倒れないためには、すねの骨が外側に伸びて行き外側に体重を移動させねばなりません。
これがO脚の原因と思われます。
もし外側ウエッジを使用したら、もっと外側にすねを伸ばし体重をかけねばなりません。
これでは更に強いO脚となり、本末転倒と言わざるをえません。
O脚になってしまうのは、倒れず地面に立つためです。
すねの骨の湾曲は真っ直ぐになりません。
O脚の湾曲で膝が痛くなったのならば、O脚になった原因を解決するべきなのではないのでしょうか。
踵が内側に倒れ過ぎた(過回内足)ため、O脚になった可能性があるからです。
下の画像の靴は、靴底が内側と比べ外側が薄くなっており内側に倒れにくくなっています。
これが世界の標準的な考え方です。
外側ウエッジはこれと真逆の処方です。
あなたならどちらを選びますか?
※O脚は過回内の代償と言えます。

プロネーションコントロール
踵の外側が減るのは体重が外側に掛かっているから?
踵の外側が減るのは異常ではありません。
通常左右の爪先は外側に8度くらい開いています。
そのため歩行時に踵から着地した場合踵の外側底部を着き、踵の外側が削れて減るのです。
踵の内側が減る場合X脚などが考えられます。
踵の外側が減るからといって異常と考えて、外側ウエッジを処方するのは的外れといえるでしょう。
足は手と違う
ヒトは二足歩行をする動物です。
したがって足と手の機能は異なります。
足は全体重を支え、時には大きな推進力を路面に伝えたり時には体重の何倍もの衝撃を和らげたりします。
本来、足は硬くなったり柔らかくなったり変化するのです。
この足の変化(機能)を習得するのは生後1歳から6歳のあいだと言われています。
この時期を過ぎてからでは習得不可能と考えられています。
現代病と言われている過回内足は硬くなるべき時に硬くならず、柔らかい状態のままでいます。
偏平足や外反母趾などは過回内足の代表的な症状です。
過回内足などの足部異常は特別に珍しいものではありません。
むしろ正常な足の方が少ないと言えます。
ヒトは足をあまり使わなくなったために足機能が退化したとも考えられます。
足は人間の土台だから、足部異常は全身に影響を及ぼすと言っても過言ではありません。
レンズで目を矯正するように、自分に合ったオーダーインソールを使うことによって体調の改善が見込めます。
- 腰痛・ 肩こり・背部痛
- 外反母趾や踵の痛み
- 膝痛・股関節痛・etc
足のカウンセリング

歩行後から
足の状態を知るには、歩行のチェックが1番です。
静止している状態では足の状態を推測する事しかできません。
是非カウンセリングで歩行チェックをお勧めします。
※カウンセリングは完全予約制の自費施療です。
本厚木ミロード2近く濱屋ビル2階ジンギスカン料理店の上 夜9時まで施療
いとう接骨院
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